⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
黄金色に染まりかけた「ソーセージばたけ(ガマの穂の群れ)」が、風にゆれてざわざわと笑っているようだった。
夕陽をうけて穂先が光り、草の波の中で小さな影がふたつ、ぴょんぴょんと跳ねていた。
語り手としてその景色を見つめると、フクモモさんとうたぎさんのはしゃぐ声が、秋風にまじって聞こえてきた。

うたぎさん、見て見てっ!
“ソーセージ畑”がひろがってるの!
ほら、どれもおいしそう〜!

あのなぁ…それはソーセージじゃなくて“ガマの穂”だってば。
でもまあ、確かに形は似てるかもな。

えへへ、だっておなかすいてたんだもん。
風でゆれてるの見たら“焼きたてっぽい”って思っちゃって…。

ははっ、まったく。
けど、こうやって風にそよぐ穂を見てると、なんか時間がゆっくりになるな。
音がやさしい。

うん。ざわざわって、まるで草たちが“おかえり”って言ってるみたい。
ぼくね、ここであそぶと“帰ってきた”気がするの。

わかるよ。
自然の中って、どこにいても“自分の居場所”を思い出させてくれるんだよ。

じゃあさ、この畑も、ぼくらのふるさとみたいなものかもしれないね。
「11年後のレッドリスト」も、そんな“ふるさと”を未来に残したいんだ。
草のざわめきや風の音が、これからも誰かの帰る場所でありますように。
さて次のカードには、どんな“帰り道の風”が吹いているのかな。

11年後のレッドリスト|サントメオナガモズ:名もなき風が、いまも彼の歌を運んでいる【IUCNレッドリスト比較】
サントメオナガモズ(Lanius newtoni)は、2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。2021年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。つまり、2014年から2021年にかけて、サント...

⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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