⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
白い波が突然立ち上がって、光を散らした。
岩の上では、フクモモさんとうたぎさんが、しぶきを浴びて目を丸くしていた。
風が笑うみたいに、潮の粒が空に舞い上がる。

うわぁっ!みっ!? い、いま海が飛んできたっ!

飛んできたのは海じゃなくて波だよ。
おまえ、ほんとに間一髪だったな。

びっくりしたぁ〜。
でもきれいだったね。
しぶきの中に虹がかかってたの、見た?

ああ、見た。
あの一瞬、世界がぜんぶ光になったみたいだった。

ねぇ、波って怒ってるのかな?
それとも、あそんでくれたのかな?

さぁな。
けど、おまえが“みっ!?”って叫んだとき、波が笑った気がしたよ。

えへへ、そうだったらいいな。
…海も生きてるって思うと、ちょっと仲良くなれた気がする。
だからね、“11年後のレッドリスト”でも、こういう“生きてる瞬間”を残していきたいんだ。
波の声も、命の声も、同じように。
潮風がふたりの髪と耳をくすぐった。
笑い声としぶきが混ざりあって、午後の海はますます輝きを増していく。
さて次は、どんな“びっくり”が待っているかな。

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⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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