⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
午後の光が海面をきらきらと照らしていた。
潮風の中を、フクモモさんとうたぎさんが仲良く飛んでいた。
青と緑が溶け合う景色の上を、笑い声が小さく跳ねる。

うたぎさん、今日の海、ほんとに楽しかったね!
波とおしゃべりして、カニさんにも会って、いろんな音を聞いた気がするの。

ああ。
潮の音も、貝のこすれる音も、ちゃんと“生きてる”って感じがしたな。

ねぇ、海ってさ、動いてるのに、見てると心が落ち着くんだよ。
不思議だね。

それはたぶん、波のリズムが“生きものの鼓動”に似てるからだ。
ぼくらの中の水も、同じように流れてるんだよ。

わぁ…なんかロマンチック!
ぼくたちの体の中にも、ちいさな海があるのかもしれないね。

そうかもな。
だから海を好きになるのは、帰る場所を思い出してるからかもしれない。

うん。そう思うと、なんだかあったかい気持ちになる。
“11年後のレッドリスト”も、帰る海みたいな場所にしたいな。
みんながまた戻ってこれるような、そんな波の記録をね。
風がふたりの間を通り抜けて、夕方の匂いを運んでいった。
海はゆるやかに揺れながら、今日の思い出を静かに飲みこんでいく。
さて次は、どんな旅の記録が波にのって届くかな。

11年後のレッドリスト|シカヅノミドリイシ:傷つきながらも、青を失わぬ心臓の鼓動【IUCNレッドリスト比較】
シカヅノミドリイシ(Acropora cervicornis)は、2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。2022年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。つまり、2014年から2022年にか...

⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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