⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
午後の空気は少し甘くて、光の粒が草むらの上で揺れていた。
紫色の花々が風にそよぎ、その香りを追うようにフクモモさんとどりとりさんがやってきた。
ふたりは顔を近づけて、じっと花を見つめていた。

ねぇ、どりとりさん。
この紫のお花、近くで見るとまるで小さな顔みたい。
ほら、ほっぺがあって、口を開けて笑ってるの。

ほんとだ!しかも、ひとつひとつ表情が違うよ。
こっちはびっくり顔、あっちは眠そうな顔〜!

ふふ、風が吹くたびに、まるでおしゃべりしてるみたい。
もしかして“風の言葉”を訳してくれてるのかな?

うん、たぶん。
“いまがきれいの季節だよ〜”って言ってるんだと思う!
ぼくらへのお知らせだね。

そうかも…。
ねぇ、どりとりさん。
花って話せないけど、色や形で気持ちを伝えてるのかもしれないね。

うん、ぼくらより上手かも。
静かだけど、ちゃんと届く感じがする。

“11年後のレッドリスト”も、そんな“声のない声”を集めてるんだよ。
花の言葉や風の手紙を、ちゃんと人に届けられたらいいな。
風が少し強くなって、紫の花たちがいっせいに揺れた。
それはまるで「聞こえてるよ」と返事しているように見えた。
次の風は、どんな色の花を運んでくるのかな。

11年後のレッドリスト|サントメオナガモズ:名もなき風が、いまも彼の歌を運んでいる【IUCNレッドリスト比較】
サントメオナガモズ(Lanius newtoni)は、2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。2021年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。つまり、2014年から2021年にかけて、サント...

⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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