⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
風のにおいが少し変わっていた。
夏のあまい香りの中に、どこか澄んだ音が混ざっている。
フクモモさんとフラワック姉妹は、枝の先に揺れる柿色の葉を見上げていた。

ねぇ、見て。
葉っぱさんがオレンジに染まってるよ。
もしかして…秋が来たのかな?

ふふ、そうかもしれないね。風がちょっとだけ冷たくなってきたもの。
ほら、葉っぱたちが歌ってる。“そろそろ衣替えの時間〜♪”って。

ほんとだ、聞こえるような気がする…パリパリ、カサカサって、音がリズムみたい。
ぼく、秋のはじまりの音って好きだなぁ。

この色もいいよね。緑でもない、赤でもない、どっちつかずの瞬間。
季節のまんなかって、ちょっと切なくてきれい。

うん、“決めない色”だね。
そういうの、ぼく大好き。
なんだか、世界がやさしく変わっていく感じがする。

ねぇフクモモさん、“11年後のレッドリスト”も、こんなふうに季節の声を集めてるの?

そうなんだ。
命の“変わる瞬間”を見逃さないようにね。
秋の葉っぱみたいに、さよならの色もきれいに残せたらいいな。
木々の間を抜ける風が、ふたりのまわりでやさしく輪を描いた。
それはまるで、季節そのものが小さく手を振っているようだった。
次の風は、どんな色を運んでくるんだろうね。

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⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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