⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
夜の空が、しんと静まりかえっていた。
風も音を潜め、遠くの木々がそっと眠るなか、ひとすじの光が雲の間から顔を出す。
まんまるではないけれど、優しく照らすお月さまの下で、フクモモさんとどりとりさんが見上げていた。

ねぇ、どりとりさん。あの月のすべり台、見える?
ほら、右のカーブのとこ!
あそこからすべったら、星まで飛んでいけそう!

ほんとだ〜!
でも止まれなかったらどうするの?
うっかり宇宙のはしっこまで行っちゃうかもよ!

それでもいいかも。
宇宙の風にのって、星たちのうたを聞いてみたいんだ。

フクモモさん、ロマンチックすぎ! でもぼくも行きたいな。
星の声って、きっとすごく静かで、でもあたたかいんだろうね。

うん…そういう声を聞いたら、きっと地上のざわめきもやさしく感じられると思う。
ねぇ、どりとりさん、“11年後のレッドリスト”も、そんな声を集めてるんだよ。消えそうな星の光みたいな、小さな命の輝きを。

それって、すてきだね。
ちゃんと見つけてくれる誰かがいるって、きっと星もうれしいよ。
月のすべり台が、雲の影にゆっくりとかくれていく。
空には、ふたりの笑い声だけが、しばらく漂っていた。
今夜の夢は、どんな光の道をすべるのかな。

11年後のレッドリスト|シナモクレンモドキ:人知れず、霧の中で春を待ち続けている【IUCNレッドリスト比較】
シナモクレンモドキ(Magnolia sinica)は、2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。2014年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。つまり、2014年から、シナモクレンモドキは「...

⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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