フクモモさんの思い出アルバム No.0073|みつけちゃったのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

——朝露の残る草むらの中で、フクモモさんとうたぎさんは足を止めた。

そこには、ぱっくりと口を開けた栗のイガ。

秋の光を浴びて、つやつやと輝いている。


うたぎさんっ!
みてみてっ!
ひらいてるのっ!
クリさんが“こんにちは”ってしてるのっ!

ほんとだねぇ。
昨日はまだ閉じてたのに、もう秋の風に誘われたんだろうね。

ねぇ、これって“おかあさんの手”がもう離れたってことなの?

そうそう。イガのおかあさんは、“もうだいじょうぶ”って見送ってるんだ。
中の栗が立派に育った証拠だよ。

うわぁ…
なんだか“卒業式”みたいなのっ!

ふふ、いい表現だね。
秋は“森の卒業シーズン”なのかも。
葉っぱも、実も、それぞれの旅に出るんだ。

じゃあ、ぼくたちもお祝いしようっ!
おめでとう、クリさんっ!
たび、がんばってねっ!

きっと、どこかでまた芽を出すよ。
森のどこかでね。

……“11年後のレッドリスト”にも、そうやって“また芽を出した命”が、いっぱいのってたらいいなっ。


風がそっと吹いて、栗のイガの中にひとすじの光が差しこんだ。

それはまるで、新しい物語のはじまりの合図のようだった。

次のページでは、どんな“秋の卒業生”に出会えるのだろう。

11年後のレッドリスト|タスマニアデビル:静かな危機の中に、ずっと立ち尽くしたまま【IUCNレッドリスト比較】
タスマニアデビル(Sarcophilus harrisii)は、2014年、図鑑に【EN:危機】として分類されていました。2008年、IUCNレッドリストで、【EN:危機】と評価されました。つまり、2008年から、タスマニアデビルは「静かな...
みつけちゃったのっ No.073 2009-10-02 07:15:09
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

コメント