⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。
空気が少し冷えはじめて、草むらに淡い光がふりそそいでいた。
細い茎にちいさな赤紫のつぶつぶが並んでいて、風がふれるたびに「ここだよ」とささやくみたいに揺れている。
その写真を前に、フクモモさんとフラワック姉が、草に寝転んだあの日を思い出しながら語りはじめた。

このときね、ぼく、草の上にごろんって寝っ転がったんだ。
草がひんやりしてて、風が背中をなでてくれて…すごく すごく すごく気持ちよかったのっ。

ふふっ、わかるよその感じ〜。
草原ってね、人が気づかないだけで“子守歌”を歌ってるんだよ。
ほら、この赤紫の花たち…風が通ると、“くすくすっ”て笑ってるみたいに揺れるでしょ?

ほんとだ…いま見ても、笑ってるみたいに見えるね。
ぼく、あの時は寝転んだら空の色がいつもより近く感じてね…
“ここはぼくのベッドだ!”なんて思っちゃったんだ。

それ、いいなぁ。
この草たちもさ、“おいでおいで”って手をひろげてたと思うよ。
背中がふわっとする草って、だれかが寝にくるのを待ってるんだよね。

えへへ…待っててくれたのかな。
そうだったら嬉しいなあ…。
あの日の風、いま思い出しても胸がほどけるような気がするんだ。
ふたりの声がやさしい風にまざり、草原の色がまた少し鮮やかによみがえった。
こういう草むらにも、小さないのちの道が隠れているんだよね。
「11年後のレッドリスト」も、そんな道のひとつひとつを照らせたらいいな。
それじゃ、寝転んだ草の流れに身をまかせるみたいに…

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⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。



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