フクモモさんの思い出アルバム No.0063|さいていたのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

朝露がまだ残る草むらの中、光の粒がひとつひとつの花びらを照らしていた。

小さな白い花たちは、風の歌に合わせて、やさしくうなずいているようだった。

その中で、フクモモさんとうたぎさんが並んで腰をおろしていた。


ねぇ、うたぎさん。
こんな小さな花なのに、こんなにたくさん咲いてるよ。
まるで草むらが笑ってるみたい。

ああ、ほんとだな。
どの花も少しずつ向いてる方向が違う。
太陽の光を探してるのかもな。

へぇ〜。
それってまるで、ぼくらみたいだね。
みんな同じ空の下にいるけど、見てる景色はちょっとずつ違う。

でも、そうやって違う方向を見てるからこそ、草むら全体がきれいに見えるのかもな。

うん、ひとりじゃ気づけないこと、いっぱいあるもんね。
花たちも、きっとお互いの色を照らしあってるんだ。

静かな世界なのに、ちゃんと助け合ってる。
生きものって、ほんとに不思議だな。

“11年後のレッドリスト”もね、そんな“ちいさな命の助け合い”を見つけていく記録なんだ。
目立たない花ほど、大切な光をもってるんだよ。


風が通りぬけて、白い花たちがそっと頭を下げた。

それはまるで、ふたりの話を聞いてうなずいているようだった。

次に咲く花は、どんな物語をひらくのかな。

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さいていたのっ No.063 2009-09-26 07:21:07
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

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