フクモモさんの思い出アルバム No.0091|さわやかだったのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

黄金色の草たちが、まるで空に向かって歌っているようにゆれていた。

冷たい雲の影が地面を静かに流れていくけれど、草はその影すら吸いこんで

“さわやか”という言葉の形をつくっていた。

その写真を前に、フクモモさんとうたぎさんが、秋の風を思い出すように語りはじめた。


ねえうたぎさん…この草原、すっごく すっごく すっごくさわやかだったんだよ。
風がね、ぼくのふわふわの毛のすき間をするっと通っていって…まるで森の精があいさつしてるみたいでさ。

たしかに、あの日は気持ちよかったな。
こういう黄色い花って、風にゆれると光まで動いて見えるんだよ。
だから“さわやか”って感じるのかもしれないな。

うわぁ…光が動くって素敵だね。
ぼく、この一面の黄色を見てたら、なんだか自分まで背が伸びちゃう気がしたんだ。
草と一緒に空へ向かって“のび〜っ”て。

はは、それはお前らしいな。
でも、この花たちって秋の虫たちの食堂みたいなもんなんだぞ。
花粉も蜜も多いし、ここに来ればたしかに元気になれそうだ。

食堂…! じゃあぼく、風のレストランに来てたんだね。
うたぎさんといっしょだから、なおさら味わい深かったのかもしれない…。

まあ、“さわやかさ”って、景色だけじゃなくて誰と見るかでも変わるからな。

(その言葉が風にとかされて、写真の草たちがまたやさしく揺れた。)


小さな草原にも、虫や鳥や風…いろんな命の通り道があるんだよね。

「11年後のレッドリスト」も、そんな通り道を守るための灯りになれたらいいな。

それじゃ、秋風が背中を押すみたいに…

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さわやかだったのっ No.091 2009-10-11 23:59:59
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

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