フクモモさんの思い出アルバム No.0089|さみしそうだったのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

よく晴れた朝の青が、枝のすきまからどこまでも広がっていた。

その枝には、風に揺れる葉っぱが一枚だけ。

まるで「まだ行きたくないよ」とつぶやいているようだった。

写真を見つめながら、うたぎさんとフラワック姉が、そっと声を寄せ合う。


ねえうたぎさん…この葉っぱ、一枚だけ残ってるね。
なんだか“私もまだ歌いたいの”って言ってるみたいじゃない?

歌いたいかどうかは知らないけど…たしかに、落ちそびれてるな。
でもこういう葉っぱって、最後まで光をつかまえようとしてるんだろうな。

ああ、いいねそれ。
光をつかまえる葉っぱ…なんて強い子なんだろう。
わたし、こういう子に歌をあげたくなるんだ。

歌われたら、葉っぱがよけい離れたくなくなるんじゃないか?
まあ…一枚だけって、たしかに少しさみしく見えるけどな。

うたぎさんも、さみしいって感じることあるの?

あるさ。
でも、こうやって残る葉っぱがいるってことは…
“冬の準備はもうすぐだよ”って木が教えてくれてる気もする。

うん…季節って、さみしさとやさしさがいっしょに来るんだよね。
この葉っぱさん、最後まで空を見てたかったのかもしれないなあ。

(ふたりの声に触れたみたいに、一枚の葉が写真の中でそよいだ。)


季節の変わり目の小さな命にも、見えない物語が流れているんだよね。

「11年後のレッドリスト」も、そんな物語をそっと照らす灯りになれたらいいな。

それじゃ、次の風のページへ。枝をたどるみたいに…

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さみしそうだったのっ No.089 2009-10-10 09:47:12
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

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