フクモモさんの思い出アルバム No.0050|うごいていたのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

夕方の潮だまりに、静かな光が差していた。

波が引いたあとにできた小さな海の中で、フクモモさんとうたぎさんがしゃがみこんで覗きこんでいる。

そこには、渦巻き模様の貝が、ゆっくりと動いていた。


見て、うたぎさん!
 ちいさい海の中で、うずまきさんが動いてるの。
くるくる、のそのそって。

ああ、巻貝だな。
岩のすきまに住んで、波が来るたびに顔を出すんだ。

へぇ〜。
でもどうしてそんな狭いところにいるのかな。
もっと広い海があるのに。

たぶん、この小さな場所が一番安心なんだろう。
広い海だと、流されちゃうかもしれないし。

なるほど…“ちいさい海”も、ちゃんと世界なんだね。
ぼくたちから見たら小さくても、うずまきさんには宇宙みたいな広さかも。

そうだな。
スケールが違うだけで、どっちもちゃんと生きてる。

うん。
“11年後のレッドリスト”でも、こういう小さな命を忘れたくないな。
見つけるにはしゃがまないといけないけど…その分、心が近づける気がするんだ。


潮の音がふたりの間を流れていく。

小さな世界の中で、確かに生きているものたちが、静かに光っていた。

次のページでは、どんな“ちいさい宇宙”に出会えるかな。

11年後のレッドリスト|パタゴニアイトスギ:森の時計は、まだ止まれない【IUCNレッドリスト比較】
今回は、パタゴニアイトスギ(学名:Fitzroya cupressoides)の話をします。この木、環境がいい場所でも、1年で太くなれるのは平均で1〜2mmくらい。びっくりするほど成長が遅いんです。でもそのぶん、1000年以上生きることもあ...
うごいていたのっ No.050 2009-09-22 14:53:47
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

コメント