フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0097|まつのっ

ひんやりした空気の中、細い茎がゆっくりと揺れていた。小さなつぼみは、まだ眠そうに首をすくめていて、「いまじゃないよ」とでも言うように光をやわらかくはじいていた。その写真を前に、フクモモさんとうたぎさんが、花が咲く前の静かな時間を思い出しながら語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0096|とんだのっ

猫じゃらしの森は、揺れれば揺れるほど光をつかまえて、金色の粒を空に放っていく場所だった。さらさら、ときどき、ふわり。そんな音を背景に、フクモモさんとひげちょうさんが、あの日の“いっぱい とんだ”時間を思い出しながら語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0095|やさしいのっ

やわらかい緑の海に、小さなつぼみがぽつぽつ浮かんでいた。ほんのり桃色の先っぽは、夜の冷たさをまだ少しだけ残しながら、朝のひかりに触れた途端、するりと表情をほどいていく。その写真を前に、フクモモさんとひげちょうさんが、朝の花の“やさしさ”を思い返すように語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0094|きれいなのっ

空が青から藍へと変わるころ、細い雲のすきまで月が静かに光っていた。朝の名残をすこしだけまとったその姿は、昼でも夜でもない時間のしるしのようで、見る人の心をゆっくりほどいていった。その写真を前に、フクモモさんとうたぎさんが、空を見上げるみたいに声を交わしはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0093|きもちがよかったのっ

空気が少し冷えはじめて、草むらに淡い光がふりそそいでいた。細い茎にちいさな赤紫のつぶつぶが並んでいて、風がふれるたびに「ここだよ」とささやくみたいに揺れている。その写真を前に、フクモモさんとフラワック姉が、草に寝転んだあの日を思い出しながら語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0092|たのしかったのっ

空気がしっとりして、世界が少しだけ静かになったような夜。枝の先に、ぽつんと残った一滴のしずくが揺れていて、その透明な中に、過ぎていった時間がそっと閉じ込められているようだった。その写真を前に、フクモモさんとどりとりさんが、雨あがりのたのしいひとときを思い返すように語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0091|さわやかだったのっ

黄金色の草たちが、まるで空に向かって歌っているようにゆれていた。冷たい雲の影が地面を静かに流れていくけれど、草はその影すら吸いこんで“さわやか”という言葉の形をつくっていた。その写真を前に、フクモモさんとうたぎさんが、秋の風を思い出すように語りはじめた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0090|たべられないのっ?

青さがきらんと光る空の下、まだ青い実がぽこぽこと枝に並んでいた。その丸さはかわいいけれど、どう見ても“まだまだこれから”という顔つき。その写真を前に、フクモモさんとひげちょうさんが、小さく首をかしげながらおしゃべりを始めた。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0089|さみしそうだったのっ

よく晴れた朝の青が、枝のすきまからどこまでも広がっていた。その枝には、風に揺れる葉っぱが一枚だけ。まるで「まだ行きたくないよ」とつぶやいているようだった。写真を見つめながら、うたぎさんとフラワック姉が、そっと声を寄せ合う。
フクモモさんの思い出アルバム

フクモモさんの思い出アルバム No.0088|おひるねなのっ

透きとおる青空の下、柿の枝がゆっくり揺れていた。丸くて甘そうな実が陽に照らされ、その上で小さな誰かが気持ちよさそうに寝息を立てている…。その写真を前に、フクモモさんとフラワック姉妹(妹)が、昔のあたたかい午後を思い出しながらおしゃべりを始めた。