フクモモさんの思い出アルバム No.0066|おいしそうだったのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

——午後の陽ざしがやわらかく傾きはじめた畑のかたすみで、

一本のナスがつやつやと光っていた。

その深いむらさき色は、夕焼けを待つ空よりも静かで、どこか誇らしげだった。


うたぎさん、見て見てっ。
ナスさんがね、すっごくおいしそうに光ってるのっ!

うん、立派に実ったな。
皮がぴんとしてる。
きっと、太陽の光をたくさん浴びたんだな。

ふふっ、ぼくもナスさんみたいに、光をいっぱいあびたら、つやつやになるかなぁ〜?

どうだろうな。
でも、フクモモさんはいつも心がつやつやしてるじゃないか。

えへへ、なんだか照れちゃうのっ。
……でもナスさん、食べられるの、ちょっとこわくないのかな?

たぶんね、ナスさんは“命を渡す”っていう役目を知ってるんだよ。
誰かを生かすことで、自分もつながるって。

そっかぁ……。
なんか、すごいのっ。
ぼくたちが食べるたび、ありがとうを言いたくなるね。

そうだな。
“11年後のレッドリスト”でも、こういう“ありがとうの循環”を忘れたくないな。
生きるって、渡しあうことだから。


畑の風がそっと吹き抜けて、ナスさんの葉をゆらした。

それはまるで「そうだよ」と笑っているような音だった。

次の畝には、きっとまた別の“いのちの色”が待っている。

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おいしそうだったのっ No.066 2009-09-27 16:11:09
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

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