フクモモさんの思い出アルバム No.0086|わからないのっ

フクモモさんの思い出アルバム
⬆︎のアイキャッチは、DALL·E(ダリ)で元画像を補正し解像度を上げています。
元画像は、物語の最後で紹介させていただきます。

夕方の光が低くなって、細い草のあいだからオレンジ色がにじんでいた。

どこかで小さく葉がこすれる音がして、その奥にひっそりとバッタさんの姿が見え隠れしている…。

その一枚を前に、フクモモさんとうたぎさんが、草むらに耳をすますみたいに語りはじめた。


うたぎさん、この写真ね…ぼく、ほんとうに“どこにいるの?”って探しまくったんだ。
草の色と背中の模様がそっくりで、なかなか見つからなくってさ。
でも、じっと見てると…葉っぱが息してるみたいに感じたんだよ。

ふふ、そりゃあバッタって隠れる天才だからな。
ほら、こういう地面の色とそっくりな模様をしてるだろ?
これ、“保護色”っていって、敵に見つからないように進化してきたんだ。

保護色かあ…。なんだか“草の仲間”になりきってるみたいだね。
ぼくも葉っぱの色になれたら、もっと近くで見ていられたのになあ。

いや、お前が保護色になったら、今度はぼくが見つけられなくなるだろ。
それはちょっと困るな。

えへへ…それはさびしいね。
でも、隠れるのが上手って、命を守る大事な力なんだなあ…。
こうやって写真で見ると、ひとつの草むらのなかにも、物語がいっぱいあるんだね。

そうだな。
どこにいるかわからないってことは、ちゃんと生きられてるって証かもしれないな。


隠れることが必要な命も、この世界にはたくさんあるんだよね。

「11年後のレッドリスト」も、その見えにくい存在に気づくための窓になれたらいいな。

それじゃ、草をかきわけるみたいに…

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わからないのっ No.086 2009-10-08 16:33:36
⬆︎の画像は当時の写真を「そのまま」使用しています。
画像の中のURLは、現在「https://ameblo.jp/fukumomo3/」に変更されています。

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